スピカは、僕の头をぎゅうと抱き缔め、逃さないとばかりにその豊かな胸の中に闭じ込める。
「いかがですか?私のおっぱいに包まれた気分は。幸せで…ふわふわして…なんにも考えられないでしょう……?これをされると男の子はみんなダメダメになっちゃうんです……」
优しく、それでいて男など皆こうすれば堕ちると言わんばかりの优越感を感じさせるスピカの言叶。
でも僕はそれを否定することはできない。
今まさに僕は彼女の胸にダメにされているのだから。
彼女のほんの小さな身动ぎが、たぷたぷと震える双乳を伝わり大きな振动となって僕の脳ミソをかき乱す。
胸の谷间にたっぷりと蓄えられた浓厚な甘い香りが、鼻から取り込まれ、肺の细胞の一つ一つに染み込み支配していく。呼吸をするだけで、この匂いを嗅ぐだけでいくらでも気持ちよくなれるように。
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「いいんですよ……そのままおっぱいに梦中になっていてくださいね……。ラルス様はなにも考えずに甘えていればいいんです……気持ちよくしてあげるのは私の役目ですから」
スピカはそう言うと抱き缔める力を强くする。むにゅうと乳圧が强まり、吸い付くようにもちもちとした柔肉が仅かな隙间もなく僕の顔を覆い包む。
一瞬、わけもわからないまま腰が浮いた。
そして仅かに遅れて、それは访れる。
顔を包まれただけなのに、全身をスピカの谷间の中に埋められてしまったかのような错覚。ズブズブとどこまでも堕ちていってしまいそうな感覚。
それは、幼き顷に母に抱かれていた时のような安心感。そして、その时にはなかった男としての劣情。母性の象徴に人体で最も敏感な部位を包み込まれ、呼吸もできぬほど强く抱き缔められている。
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全身から力が抜けていく。スピカを突き放そうと弱々しい抵抗をしていた四肢が弛缓する。
あまりの快感に自分という轮郭がぼやけ、スピカの胸の中でどろどろに蕩け出していく。
苦しいという感情はなかった。それどころか、今の状况も、何故自分がスピカに抱かれているかもわからない。何もかもを受け入れられているような甘い揺りかごに、身を委ねることだけが今の僕にとっての全てだった。。
だが、それでもいつかは终わりが来る。人间として生まれた以上、呼吸はしなければいけない。それはどれだけ身体を锻えようと変わることのない事実だ。
身体が、酸素を欲する。その苦しさが、スピカに溺れていた僕の理性を甦らせた。
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