「ご気分はいかがでしょうか」
「あれ、ボクは……」
途端、何やら甘い匂いがすることに気が付く。浓密な甘い匂い。练乳の香りに似た、不思议と思考がおぼろげになる匂い。嗅げば嗅ぐほど、呼吸を缲り返すほどに、头に霭がかかってくる。
「ふふ、まだぼんやりとされておりますね、サトル様。今、ご自身がどのような状态なのかそこからではわかりにくいでしょうから、こちらに姿见をご用意いたしました?」
そういって、ナーティアが自分の背丈ほどある姿见の镜を引っ张ってきた。
その镜に映る姿をみて、惊愕した。
「なっ!えっ、えっ!」
「はーい、どうかしら、お姉さんの感触は?」
镜に映ったサトルは、サトルの身长の1,5倍近く背の高い怪人の黒いラバースーツの中にとらわれていた。それも、ちょうど、サトルの头が怪人の胸の谷间にすっぽりと収まる位置に。
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今は、怪人の手がおっぱいを左右に开いているために、サトルは自分の姿を见ることができた。だが、一度その手を离せば、アトミックブルーのされた『パイズリギロチン』のように魔改造されたその乳房で快楽地狱に堕とされるだろう。
「な、ナーティア、こ、これは一体!」
「ふふ、なにをおっしゃっていらっしゃるのですか、サトル様。サトル様が仰せになられたのではございませんか。『ちょっと』と。あんなに激しく兴奋なさっていらっしゃったのですから、わたくしめはそれを『もうちょっと、激しく、过激に』と受け取らせていただきました。しかし、アトミックレッド様にはこれくらいでちょうどよろしいかと?」
「なんっ!……何かの间违い、だ。ボクはアトミックレッドなんかじゃ……」
「アトミックレッド、本名『赤城 隼人』。ふふふ、お仲间を助け来られたハヤト様は勇敢であられますが、いささかおつむの方が足りなかったようですね。我々に自分の素性がバレていないと本気で思われていたのですか?」
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ナーティアが近づいてくると、下あごをくすぐられる。まるで、小动物を可爱がるように。そして、ボクをあざけわらうように。
「そんな马鹿な!ボクの身元だけは、さらに何十にもセキュリティーをかけたのに……」
「ええ、レッド様は、特别情报操作系能力が高かったがために、こちらも骨を折りました。ヒーロー组织内の全データを洗っても出てきませんのですから。ですが、ご自身を过信されすぎていたようですね、ふふふ」
ハヤトは、歯噛みした。絶対にバレるはずはないと思っていたからだ。アトミックレンジャーの皆もボクの素顔については知らない。そういう风になっていたはず。ならば、どこから……
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